ロールス・ロイス・モーター・カーズは、2015年のアート・バーゼルで、アイザック・ジュリアン氏の作品「Stones Against Diamonds」の公の場での初展示を行いました。ロールス・ロイスのアート・プログラムの一環として制作依頼をされたこの映像は、アイスランドの風景の中の美しさと自然の創造という主題を探求します。
自然の要素の美しさへの称賛
アイザック・ジュリアン氏の映像は、イタリア生まれのブラジル人建築家、リナ・ボ・バルディが書いた手紙からインスピレーションを得ました。「Stones Against Diamonds」は、宝石よりも自然の要素の美を讃える彼女の手紙の中のテーマを観察します。アイスランド南東の人里離れたヴァトナヨークトル氷河で撮影をし、息を呑むような氷穴の景観を映画の背景に使い、アイザック・ジュリアン氏は、最も美しい物のいくつかを、従来の意味において最も価値の無いものとして描いています。
壮観な氷穴の中心の奥深くで、撮影隊が氷点下の気温に耐えながら、撮影には5日間かかりました。これらの氷穴は何千年もの時をかけて形成され、過酷な気候のために年間ほんの数日しか近づくことができません。
全てのロールス・ロイスのボンネットを飾るアイコニックなスピリット・オブ・エクスタシーが、アイザック・ジュリアン氏の映像のナラティブへの主要な影響でした。彼は、魂の導き役として女優ヴァネッサ・マイリーをスピリット・オブ・エクスタシーとして描き、視聴者を風景から風景への旅と連れて行きます。
映像製作中に、手作業で氷穴に作られた階段を含み、ボ・バルディの作品の特徴的な要素が「Stones Against Diamonds」に取り入れられています。他にも共通点として、アイザック・ジュリアン氏は、ボ・バルディのトレードマークであるガラスとコンクリートのイーゼルを映像の中に融合させています。
時を超えた印象的アート
ロールス・ロイス・モーター・カーズ、グローバル・コミュニケーションズ・ディレクター、リチャード・カーターは言いました。「クルーは、感動的、劇的、そして時を超えたアート作品を創造するために、地球の果てまで最も美しい自然の要素を見つける旅をしました。このことはロールス・ロイスを真に反映しています。熟練した職人は、まれで、独創的で、洗練された車を創るために世界最高の素材を調達するのです。材料がその主たる機能である移動の形態を超えて、それ自体がアート作品になります。」
アイザック・ジュリアン氏は、また、自らの作品についてこう述べました。「リナ・ボ・バルディの創造への欲求と彼女の作品の平等主義的美しさの広がりが、ブラジルで最も重要な女性建築家のアートと人生に対する詩的なオマージュを私が展開したいという気にさせたのです。『Stones Against Diamonds』は、私にとって彼女の象徴的な建築デザインと革新的なキュレーション戦略を探する出発点で、2014年の彼女の生誕100周年の後に、私にインスピレーションを与えてくれました。」
「Stones Against Diamonds」は、世界中のコンテンポラリー・アーティストたちとロールス・ロイス・ブランドの車の手作業によるエレガンスを結びつける、ロールス・ロイスのアート・プログラムの一環として制作依頼されました。
これが、最も崇拝、称賛されたコンテンポラリー・アーティストたちから絶賛された作品の創造につながりました。コンテンポラリー・ブリティッシュ・デザインの受賞歴がある、英国、グッドウッドの、ホーム・オブ・ロールス・ロイスをインスピレーションを求めて多くの人が訪れました。アーティストの中には、ウーゴ・ロンディノーネ氏、エルヴィン・ヴルム氏、レジーナ・シルベイラ氏、ウィル・コットン氏、アンジェラ・ブロック氏、モーガン・ウォング氏がいます。
アイザック・ジュリアン氏の新たな作品は、2012年のフリーズ・アート・フェア・ロンドンのロールス・ロイスのアート・プログラムの一環として、彼が参加したアーティスト・トークに続き、ロールス・ロイス・ブランドとの継続的な関係を広げました。