序文
本物の贅沢は個人的なもの
PHANTOMのダッシュボードはその全幅にわたり、独自の工夫がされています。それは「ギャラリー」と呼ばれ、ビスポークの芸術作品を格納するようになっています。この継ぎ目のないガラスでできた空間のおかげで車内に芸術作品を飾ることができ、保護もしてくれます。中に納める美術品や現代芸術作品をご自身で厳選し、製作依頼するための、前例のない空間。オーナー様の好み、望み、個性を映し出すギャラリーです。
PHANTOMのダッシュボードはその全幅にわたり、独自の工夫がされています。それは「ギャラリー」と呼ばれ、ビスポークの芸術作品を格納するようになっています。この継ぎ目のないガラスでできた空間のおかげで車内に芸術作品を飾ることができ、保護もしてくれます。中に納める美術品や現代芸術作品をご自身で厳選し、製作依頼するための、前例のない空間。オーナー様の好み、望み、個性を映し出すギャラリーです。
プラチナに包まれて真ん中に置かれた一粒のブリリアント・カットのダイアモンドから星がはじけます。まばゆい背景の上に浮かぶような純銀の槍が、ペアシェイプのアメジストを運んでいます。ロールス・ロイスのビスポーク・デザインのアレックス・イネスとフォックス・シルバーのリチャード・フォックスによってプロデュースされたコンセプト「Astrum」は、「ギャラリー」のステージ中央にもたらされた真の芸術作品です。
「リチャードのインスタレーションの美しさは、それが吊られている、空中に浮かぶような第一印象を持っていることです」
このビスポークの芸術作品で、スイス人の素材専門家、ネイチャー・スクエアードは、大胆で進歩的な美学に取り組むことを考えつきました。3,000以上の玉虫色の尾羽が、光沢があり華麗な色相を強調するために個々に形作られました。それから「ギャラリー」の中心、クロックから始まるデザインで、オープン・ポアの布地に手縫いされました。
「『ギャラリー』のコンセプトの機会を得て、車の世界にはかつて見られなかった自然の産物を使用することができます」
一見すると、「Whispered Muse」は、繊細な有機的フォルムから現れる穏やかな風景を露呈しています。次に、繊細なドレープの女性の姿が現れます。捉えどころのないスピリット・オブ・エクスタシーの翼です。謎に包まれた彼女の姿は、「ギャラリー」の端から現れる首のラインの繊細なシルエットを通してのみ示唆されています。
「テキスタイル・デザイナーとして、私はすぐにスピリット・オブ・エクスタシーと自分を重ねました」
ロンドンのイーストエンドのアーティスト集団ベースト・アポンにとって、高速で走る車上でスピリット・オブ・エクスタシーのショールがたなびく一瞬を想像することが出発点でした。作品を制作するために、シルクの帯が水のタンクから引き出され、クレーの中で成型される前にカメラに収められ、その後「ギャラリー」用にアルミニウムの個体から機械加工されました。
「それを見れば、何らかの形で捉えられたエフォートレスさ、魔法のような力のすべてが見えるでしょう」
英国の田舎でロールス・ロイスのために特別に品種改良された一種のバラが、南ドイツのニンフェンブルグ宮殿に空輸されました。そこで、世界でも有名な磁器メーカー、ニンフェンブルグの熟練職人が、蕾から大輪の花まで観察しました。その後、バラは「ギャラリー」のエレガントな聖域のために、最上質の磁器に手作業で再現されました。
「私たちは完璧なイングリッシュ・ローズの構図と形を選ぶために、崇拝されているバラのブリーダーと提携しました」
肥沃な土地と色とりどりの秋の紅葉で趣のあるイギリスの田園地方が、国際的に評判の高い中国人アーティスト、リャン・ヤンウェイ氏に捉えられました。彼女が「ギャラリー」のために作成したビスポーク作品「Autumn Palette」は、シルクとサテンの質感を巧みに捉えて花と幾何学模様を形作った、ほとんど彫刻のように映る絵画です。
「リャン・ヤンウェイは、秋にここ英国グッドウッドにあるホーム・オブ・ロールス・ロイスを訪れ、特に周囲のウエスト・サセックスの田舎の色と質感に夢中になりました」